2019年09月19日

新米猫さんと受け入れまで

こんばんは

新米猫さんの紹介です。

新米猫さんと受け入れまで
保護主さんよりお写真を頂きました。
可愛らしい子ですね。


とても人懐こいみなしごちゃんです。
(個体情報や健康面は今保護主さんに確認中です)

一度は飼われていた可能性もあるようです。
そうだとすれば、『猫を捨てるのは犯罪です!』
…と言ってもまともな人は捨てませんから叫ぶだけ無駄というものかもしれません。

この子も健康診断と人馴れトレーニングの後お店へ出しますがその前に極力保護主さんの力で里親さんが見つかることが望ましいです。


今日は当店へみなしご猫が来るまでの流れを紹介します。
大多数は電話による問い合わせです。
まずはじめに電話による審査をさせて頂いています。

☆保護主さんの想いを伺います。
保護したみなしご猫に将来どうなって欲しいか、里親探しや一時預かりなどご自分がどんな努力をされたかなどお聞きします。

☆飼育環境の確認
スペース、資金、衛生面他アレルギーの有無など本当に保護主さんが限界なのかお聞きしています。

☆受け入れ費用の支払いの確認
・ワクチン代2回分
・エイズ、白血病検査代
・駆虫代
・避妊去勢代
・その他粘膜や骨格など異常がないかの健康診断
時々鼻炎持ちや骨折が見つかることもありますので連れて来る前に診断してもらいます。
・寄付金1万円程、もしくはそれ相応の寄付品

平均して一頭3〜5万程になります。

避妊去勢してある子もいれば乳飲み子でこれから全て必要な子もいます。

お支払いは保護主さんが出元にはなりますが2通りあります。
①直接保護主さんからのお支払い
②デポジット制(預かり金)
当店はカフェも併用しているためお客様を紹介、利用して頂き支払い金額に達した時点でお預かり金をお返しするやり方です。
期限は1年とします。

保護した猫を受け入れて欲しいけど野良猫に払う資金はないという方はデポジット制度を是非ご利用ください。
例えば受け入れ費用に4万かかるとして、2万はご自身負担、残り2万はデポジットでも可能です。


☆その後チラシやネットにて里親をご自身で探してもらいます。私の方ではブログによる紹介で協力させてもらいます。


→ここまでで10日から2週間ほどやり取りし、保護主さんの尽力具合や猫の状態を把握しながら最終的に受け入れるかお返事します。
時々当店を猫捨て場のように捉える方や自分の生活を楽にしたい旨ばかり話す方がみえます。
その時は行き場のない猫の立場やご自身でできることを一緒に考え誠意を持って対応して頂けるようお願いしています。
本当はそういう人間第一主義の人は突き放したい所ですがその向こうにいる猫の将来の方が大切なのと、はじめから自分には何もできないと諦めている人が多いので良い機会と捉えお話させてもらいます。

☆受け入れ後は当店バックヤードにて先住猫との暮らし、人馴れのトレーニングを開始します。

☆個体差はありますがその後晴れて当店にてお目見えとなります。



少し話は戻って受け入れ費用について。
お金の話はあまりしたくありませんが、既に受け入れている猫たちを守る義務が私にはあります。
頭数が増えるごとに質の悪い飼育にはしたくありません。
3から5万が高いと感じる方は私たち保護活動者と共に市に県に国に声をあげて下さい。
条例がまだまだ間に合ってないことで市民が自費をはたいて猫を救う…それはとてもおかしな事なのです。
でも残念ながら活動しないと動いてもらえないことでもあるんです。

一頭20年生きる時代で生涯費用は平均150から200万掛かります。
そのうちの初期医療費がどうしても高くなってしまいます。
猫を救いたいという優しい人ほど苦しむ体質にありますが社会的にはとても認められる人間であるとご自身に誇りを持って頂き、当店のような保護施設が少しでもゆとりある運営となるようご理解ご協力お願い致します。
そのゆとりこそ、次の猫を受け入れることや活動者を増やす原動力となります。




Posted by 美猫 at 23:58